きのくに音楽祭での「四季」の演奏と上映、大変嬉しいです。演奏だけ、上映だけはできても、演奏と上映を一緒にするとなると準備も大変でなかなか実現できないので、この知らせを聞いて秘かに喜んでいます。「四季」にはヴィヴァルディが書いたとされる詩（ソネット）が残されていて、僕はその詩と音楽から着想を得て「秋」の映像を制作しましたが、音楽だけで成り立っているものにわざわざ映像をつけるからには、ただの添え物になるのではなく、新たな「秋」を、「四季」を、ヴィヴァルディを感じられるよう心掛けました。是非会場で楽しんでいただければと思います。

和田淳 / アニメーション作家

 

▼10/14(金) 14:00『ウェルカム・コンサート』では、ヴィヴァルディ『四季』に合わせて映像作品が流れます。
日本を代表するアニメーターの山村浩二さんが監修、世界の4人が手掛けたアニメーション作品は、関西初公開！
東京藝術大学とヤマハが共同開発したAIによる同期システムで、生演奏に合わせてアニメーションが動く画期的な試みです。

和歌山ゆかりの4人のソリストの演奏とあわせて、「秋」を担当した和田さんのシュールな酒盛りにもご期待ください。